キットの組立


注意事項
製作にとりかかる前に以下を必ず確認して下さい。

  1. 全般的な注意事項

  2. ファームウェアと書き込みツールの準備
    • ファームウェア
      こちらからダウンロードしてください。

    • ファームウェア書き込みツール
      こちらのページ書き込みツールの項を参考にして下さい。

    • 部品配置図
      こちらからダウンロードしてください。

    • 高解像度写真
      こちらからダウンロードしてください。

    • 回路図
      現在のところ、公開しておりません。

  3. 部品の確認
  • 部品の確認
    ファームウェアと書き込みツールの設定が完了したら、キットの部品が全て足りているかどうかを確認して下さい。細かい部品が多いので、無くさないように気をつけてお取り扱い下さい。

    • 部品表
      • 抵抗 R1, R2, R5, R6 1K Ohm 5ヶ(一ヶ予備)
      • 抵抗 R3 1.5K Ohm 2ヶ(一ヶ予備)
      • 抵抗 R4 33 Ohm 1ヶ
      • コンデンサ C1, C2 0.1uF 3ヶ(一ヶ予備)
      • セラロック 1ヶ
      • マイコン 1ヶ
        ブートローダ書き込み済み

      • マイクロUSBコネクタ 1ヶ
      • LED 緑色 黄色 各1ヶ
      • LED 赤外線
      • トランジスタ(FET) 1ヶ
      • IR センサ 1ヶ
      • 基板 1枚

    • 準備するもの
      • 工具
        • ハンダごて
        • ニッパ
        • ピンセット
        • フラックス
        • ハンダ吸い取り線

      • 測定器
        • テスタ

  • ハンダ付けの手順
    以下にハンダ付けの順番を示します。必ずしもこの順番を厳守する必要はありませんが、原則として「背の低い部品から順番にハンダ付けしていく」と言うのがあります。

    1. セラロック
      1. 予備ハンダ
        ハンダ面が殆ど露出していないので、三端子、全ての面に予備ハンダを施します。

      2. フラックスの塗布
        予備ハンダの上にフラックスを塗ります

      3. 部品の位置合わせ
        セラロックのハンダ面と基板のハンダ面を合わせます

      4. ハンダ付け
        セラロックの横から、ハンダ面に触れるように三ヶ所同時に加熱します。

      5. 「平手コテ返し」
        「平手コテ返し」勝手に命名しています。ピンセットでセラロックを抑えながら、セラロック方向にハンダごてを巻き込みながら離します。

      6. 導通確認
        セラロックの直上と横にビア(貫通穴)があるので、セラロックの側面にある端子露出部と導通確認します。

    2. 抵抗
    3. コンデンサ
    4. トランジスタ
        これらの表面実装部品のハンダ付けの一般的な方法は以下のとおりです。

      1. どちらか一方の端子に予備ハンダを行います。
      2. ピンセットでつまみながら、片方だけハンダ付けを行います。
      3. 予備ハンダ側の端子が全て終了したら、未ハンダ側も行います。
        部品は全て、固定されている状態になっています。基板の端子面のみを加熱します(表面実装部品には触れない)。加熱はすぐに行われますので、適量ハンダ付けします。ポイントは部品にハンダコテが触れると、部品が動いてしまうのを防ぐことにあります。

    5. マイクロUSBコネクタ
      1. 5本ある端子のうち、右側一本だけ予備ハンダをします。

      2. 5本の端子にフラックスを塗ります。
      3. 慎重に位置合わせをします

      4. ハンダコテを右側の端子に当てます
        盛り上がっていたハンダが解けて、端子がわずかに下がります。

      5. 正常な位置に部品が載っているかを確認します。
      6. シールドの端子を仮どめします。
        コネクタに力をかけると、せっかく付けた端子が取れてしまうので注意すること

      7. フラックスを端子の上に塗ります
      8. 残っている端子のハンダ付けをします。
      9. 導通確認
        端子からは最寄りのビアまでの経路を確認し、テスタで導通確認します。

      10. シールドの残り部分のハンダ付けして、固定します。

    6. マイコン
      マイコンも今までの同様の方法で、ハンダ付けします。取り付け向きに注意します。

      1. 向かって右下のハンダ面に予備ハンダをします。
      2. 向きに気をつけて、マイコンを載せます。
      3. 先ほどの予備ハンダの端子をハンダ付けします。
      4. 対角線方向の端子をハンダ付けします。
      5. マイコンの足、全てにフラックスを塗ります
      6. 端子をハンダ付けしていきます

    7. LED
      切り取ったLEDのリード線は捨てずに取っておきます。このリード線はブートローダモードに変更する時に必要になります。

      1. 極性の確認
        シルクパターンを見て、極性を確認してハンダ付けします。LEDの色分けは完成写真を参考にして下さい。

      2. 位置決め
        足は一本だけハンダ付けを行い位置決めをしてから残りの足のハンダ付けします。

    8. IR センサ
      1. リードフォーミング
        足をラジオペンチなどで直角に折り曲げます。

      2. 位置決め
        LEDと同様に最初は真ん中の足だけハンダ付けして、位置決め後に残りのハンダ付けを行います。

    9. 赤外線 LED
      1. 極性の確認
        シルクパターンを見て、極性を確認します。

      2. リードフォーミング
        IRセンサと同様に足をラジオペンチなどで直角に折り曲げます。

      3. 位置決め
        足は一本だけハンダ付けを行い位置決めをしてから残りの足のハンダ付けします。

  • irMagicianIIへの改造(Yosemite改造)

    MacOSX10.10 以降をご利用される場合は、外部発振器を外付けにするための改造を行う必要があります。また、本改造に伴いファームウェアも対応版が必要になります。

    1. 5ピンへの電源ラインのハンダ付け
      あらかじめPIC10F200の5ピンにポリウレタン線をハンダ付けしておきます。

    2. 1.5KΩ抵抗の除去(組立後の改造の場合)
    3. パターンカット
      FETと1.5KΩ抵抗の接続部をパターンカットします。

    4. 1ピンのハンダ付け
      LEDを上にして見た時に、1.5KΩ抵抗の右パターンにPIC10F100の1ピンをハンダ付けします。

    5. 2ピンのハンダ付け
      LEDを上にして見た時に、FETの右下ピンとPIC10F100の2ピンをLEDのリード線を使ってハンダ付けします。

    6. 3ピンのハンダ付け
      LEDを上にして見た時に、FETの左下ピンとPIC10F100の3ピンを1.5KΩ抵抗を介してハンダ付けします。

    7. 電源ラインのハンダ付け
      1でハンダ付けしたポリウレタン線のもう片方を33Ω抵抗の左側にハンダ付けします。

  • 配線確認
    目視とテスタなどを用いて、ハンダ付けが的確に行われているかを確認します。特にUSBコネクタ部分は間隔が狭いので充分に確認します。

  • 動作確認(ブートローダの起動)
    全ての配線が問題無いと判断できたら、PCに接続します。動作確認は以下の手順で行います。

    • ジャンパ線の取り付け
      1. 切り取ったLEDのリード線をV字型に曲げます

        この時にリード線は弾力を保つように、曲げて下さい。

      2. それをSL2に差し込みます

        弾力を維持したまま、穴に差し込まれているか、確認して下さい。この端子間の接続はRA1がGNDに接続されていることになります、その状態でリセットがかかるとブートローダモードになります。

    • PCへの接続
      • マイクロUSBのケーブルを介して、PCに接続します
      • irMagician基板の緑LED, 黄LEDが交互に点滅しているかを確認して下さい
    • ファームウェアの書き込み
      マイコンはブートローダのみ書き込まれた状態ですので、irMagicianとして利用するためには、別途ファームウェアを書き込む必要があります。ファームウェアの書き込みはこちらのツールを使います。
  • ドライバのインストール
    • Linux
      ジャンパを外して接続後、そのまま利用出来ます。

    • MacOSX
      こちらを参照下さい。

    • Windows
      こちらを参照下さい。

  • トラブルシューティング
    上記の状態でLEDが点滅していない場合

    1. LEDが片方だけ点滅している場合
      点滅していないLEDの接続(極性など)を確認します。

    2. LEDがなんの反応も示さない場合
      PCの反応を観察します。
      PCがHIDデバイスとして認識している場合:マイコンとUSBコネクタの配線は適切に行われているので、LEDの接続(極性など)を確認します。

    3. PCがデバイスとして認識しない
      マイコンが的確にハンダ付けされていません。店主の経験ではこのトラブルが一番多いです。